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夏目漱石「坊ちゃん」のガイドライン

529 :水先案名無い人:04/07/10 15:19 ID:qVTh37Mb
何の気もなく馬を走らせてると、黒板いっぱい位な大きな字で、【魔王が見えないの】と書いてある。
俺の顔を見て息子がわぁとおびえた。俺は馬鹿々々しいから、【あれはたなびく霧だ・・・」と答えた。
すると息子のが、「かんむりをかぶって、長い衣を着ているぞな、もし」と言った。かんむりだろうが衣だろうが、こんな夜更の
闇と風の中に魔王がいるもんかと、さっさと会話を済まして馬を走らせた。
十分経って次の教場にでると【魔王がぼくになにかいうよ】と黒板に書いてある。
さっきは別に腹も立たなかったが今度は癪に障った。冗談も度を越せばいたづらだ。
私の母(反対語は、魔王の娘)のようなもので、誰も誉め手はない。
田舎者は此呼吸が分からないから、どこ迄押していっても構わないという了見だろう。
一時間も歩くと見物する町もないような狭い都に住んで、外に何も芸がないから、枯葉のざわめきを
魔王の声のように触れちらかすんだろう。憐れな奴だ。
子供の時から、こんな教育されるから、いやにひねっこびた、植木鉢の楓見た様な小人ができるんだ。
無邪気なら一所に笑ってもいいが、こりゃなんだ。子供の癖に乙に毒気を持ってる。
「こんないたづらが面白いか、卑怯な冗談だ。君は卑怯という意味を知ってるか」と言ったら、
「魔王がぼくをひどい目にあわせるのが卑怯ぢゃろうがな、もし」と答えた奴がある。
やな奴だ。
わざわざ館まで、こんな腕に抱えてきたのかと思ったら情けなくなった。

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